ぽじねこです!
今日は日常的に目にする
日本語の誤用についてがテーマです。
本来の意味と違っていても
慣例として通じる場合も多く
意味が伝われば良いという反面
フォーマルな場では恥をかくことも。

もし指摘されちゃったら、恥ずかしいかも!
有名な誤用については
紹介する必要もありませんので
ここで紹介していくのは
頻繁に使う可能性がある言葉でなおかつ
世間一般に周知がいきわたりきっていない
ピンポイントな誤用について紹介します。
いま知っておきたい「日本語の誤用」
その①:「敷居が高い」

うーん、フランス料理か~
ちょっと庶民には「敷居が高い」かなぁ・・・
この使い方は誤用です。
「敷居が高い」の本当の意味は
不義理なことや面目の立たないことがあり
その人の家に行きにくい

・・・という意味です!
国語に関する世論調査によると
この言葉は現30代~40代を境に
多数派がひっくり返ってしまい
今では「高級すぎたりして入りにくい」
という誤用の方を使う方が
若年層では多数派となってしまいました。
その②:「奇特な人」

コンビニの割り箸だけ
好んでコレクションするなんて
「奇特な人」ですね・・・
この使い方も誤用です。
「奇特な人」の本当の意味は
特別にすぐれていること
行いが感心なこと
殊勝なこと

これも、知らない人多いですね!
こちらも現30代~40代くらいを境に
多数派がひっくり返った結果
よくある誤用になってしまいました。
その③:「割愛する」

(プレゼン・ミーティング等で)
こちらの項目は、先日の説明と重複しますので
ここでは「割愛」させて頂きます。
特別な事情や背景が無い場合は、これでは誤用です。
「割愛」の本来の意味は
愛着の気持ちを断ち切ること
惜しみながらも思い切って捨てること
単に、先日説明したことと同じ内容を
もう一度話しても時間の無駄になるので
時間の節約で説明は省きますよ
というニュアンスで言っているのだとしたら

ここでは「省略」させて頂きます。
・・・と言うのが正しいでしょう。
番外編:「煮詰まる」

案件のドキュメント作成なんですが
ちょっと「煮詰まって」しまって
どうにも進捗が良くないです・・・
と、いった感じの使い方はかつて
「誤用」とされていました。
なぜなら本来の意味は
考えや議論が出尽くして
結論を出す段階になる

・・・という意味が正しかったからです!
ですが、最新版の広辞苑では
従来誤用とされていた使い方、つまり
議論や考えなどが発展せず、行きづまる
という解釈の方も、改訂にて追加されています。
これも30代~40代を境に
多数派がひっくり返っているため
若い世代と年配の世代で
重大なコミュニケーションミスが
起きる可能性があります。

部長、〇〇の件ですが
かなり煮詰まっております・・・
そうか、わかったこちらも準備しておこう。 (もう最終段階に入ったんだな、安心した) |
で、後日、この正反対の意味での
お互いの解釈の違いがきっかけで
案件〇〇はポシャりました、なんて話が
ありえないわけではありません。
なので現状は、若い人の方が
「煮詰まる」ではなく
「行きづまる」を使うのが安定です。

お仕事では、気を付けたいところですね!